個性あふれる作品ずらり 子どもら描いた409点展示 田中一村記念美術館

2023年11月19日

子ども・教育

田中一村記念スケッチコンクール作品展が始まり、自身の作品を紹介する児童=18日、奄美市笠利町

第13回田中一村記念スケッチコンクール作品展が18日、奄美市笠利町の田中一村記念美術館企画展示室で始まった。奄美の自然や生活、行事など小・中学生が独自の感性で描いた入賞・入選作品409点を展示。来館者の目を楽しませている。同日は入賞者の授賞式も行われた。

 

同コンクールは児童生徒が奄美の自然や伝統の良さを知り、表現の楽しさを感じてもらうことが目的。今年は奄美群島内の小、中学校92校から1145点の応募があり、9月に入賞16点、入選393点が発表された。

 

授賞式で同館の宮崎緑館長は「作品一枚一枚に皆さんの豊かな個性、みずみずしい感性があふれている」などと講評。「夢の多い人生を歩む手段の一つとして、これからも一生懸命、絵を描いてもらえたら」と子どもたちに呼び掛けた。

 

式後は受賞者による作品の解説もあった。小学校中学年の部で最高賞に当たる田中一村記念美術館賞を受賞した名瀬小4年の安田あさ希さん(9)は「奄美の動物たちが星を眺めているところを想像して描いた」と作品について紹介。星空は、歯ブラシで絵の具を飛ばして表現するなど、こだわった点も伝えた。

 

作品展は12月10日まで。時間は午前9時~午後6時(最終入館時間は午後5時半)。観覧無料。